Kが25万で買ったヨークシャ・テリア。



一体何の為に買ったのか。



気になるが、関わりたくない。



全て見なかったことに・・・



    

           ・・・できるはずない。







Kから寄って来た。



「名前決めた。」



      ・・・だから何!?



             ・・・聞いてないし!




「なんて名前なんですか・・・?」



         聞くしかないだろう・・・



「ニア。 ずっと近くにって意味を込めて。」



         ・・・あ・・・そう・・・。



              ・・・ちょっとこっちが恥ずかしよ。。。





すると、Kは



「プレゼントしよっかな。」



と。



   

    ・・・誰に!?  25万を?


あなた彼女いないでしょっ!?







「誰にですか?   まさか・・・I さん?」





Kはニヤけた。






・・・たぶん・・・それ・・迷惑だよ。






次の日。



Kは朝からルンルン。



そこはあえて触れず、スルー。



関わりたくない。



Kは誰かに聞いてほしいことがあるらしく



ニヤニヤしながらパソコンを見つめている。



とりあえずシカト。



もう突っ込むこともしたくない。





でも、行きつくところはいつも一緒。





・・・目があった。・・・捕まった・・・



そうよね・・・  逃げれるわけないよね。



・・・



「・・・何かいいことありました?」



私の負けです。



「いや。何も」



そこっ!!渋るところじゃないだろっ!!



「朝から顔がニヤついてますよ」



気持ち悪いほど・・・



「ん~ちょっとね。これ。」



Kのデスクトップには、拡大された・・・犬!?



拡大しすぎでボヤけて、はっきり言ってよくわからないが、



たぶん、ヨークシャ・テリアでまだ、生まれて3週間くらい。



とりあえず、



「犬・・・ですか?かわいいですね~」



言ってみた。



すると、Kは



「買っちゃった。  25万で。」



    ・・・!?  



なんで?何のために?



まさか、自分で飼うために?



           ・・殺す気ですか?



あなたにはそんな器用なことができるとは思いませんけど・・・。



もう一度デスク上を見てください。



この片付けられない山積みを・・・







お願いだから、もと居た場所に返してきて・・・。


Kは痛い行動にでた。


前々からI さんは犬を飼いたいと言っていて



それを聞いたKは



それまで全く興味がなかったはずなのに、



「最近犬がほしくてさ・・・」



と。



そして、ある日



仕事中の私の前を何度か通り過ぎた後。




「・・・決めた!!」




と、おもむろに携帯を取り出し目の前で電話を。



「・・・この前の・・・はい。

       ・・・では、キープしておいたください。」




はっ!? 何? やめてよ!! 何なの!?



わざわざ私の前まできてやらないでよ!!

あんたに突っ込むこと自体めんどくさいんだから・・・




と、思いつつ。



できることなら、聞かなかったことにしたい。



でも、こんな使えない男でも一応は上司。



勇気を振り絞って



「・・・・・何を・・・決めたのですか・・・?」




とりあえず聞いてみた。



するとKは自慢げに


「ちょっとね。  秘密。」





・・・


      ・・・あっち行け!!